ハンカチだけに特化している専門店はあまりないと思いますが、百貨店など大型店にはハンカチの売場があります。本書ではハンカチ売場のMDを組み立てるときに実施することを紹介しています。ターゲットのお客様が欲しい品揃えを実現するために、どのような商品分類が良いのか、どのようなプランを作成したら良いのか、どのようなデータを収集するべきなのか、そして仕入れる型数をどのように算出するかについて学べます。婦人のハンカチの分類基準としては、レース、タオル地などの素材別や柄別、ブランド別、そしてグレード別、エイジ別、テイスト別があります。一般的なハンカチには通常サイズと大きいサイズがあり、サイズ別分類も必要です。さらに、プチスカーフの代わりに使用するもの(柄で決まるらしい)とハンカチ本来の使い方をするものとに分ける、つまり用途別分類も1つの候補です。商品分類はエイジとグレードを重視したA案と、それらを重視せず素材を重視したB案の2つを紹介します。実践MDシリーズNo.11 【ハンカチのマーチャンダイジング】 目次CHAPTER1 ハンカチのMD1.ターゲットの設定2.商品構成とプライスゾーン3.商品分類の大・中・小分類の決定 A案:エイジ、グレードを重視 B案:素材、ブランドを重視4.大分類別型数5.関心度別型数 1)柄別型数 2)ブランド別型数 3)大分類別柄別該当ブランド6.プライス別型数 1)プライス別大分類別型数 2)プライス別大分類別該当ブランド7.ターゲットと品揃えの整合性 1)グレードの整合性 2)エイジの整合性 3)テイストの整合性8.キャラクター性と売場作りの整合性 1)ブランドの位置づけを決める 2)キャラクターに位置づけられると個性を出せるCHAPTER2 収集データ実例 1.売上データ収集の実例2.お客様要望カード3.その他の収集データ 1)天候のデータ 2)気温と天気で売上を予想する実例 3)仮説と検証の繰り返しが業績を向上させるCHAPTER3 型数算出のイロハ1.売上予算から算出 1)取引条件を考慮しない例 2)委託条件で消化率を考慮した3つの例 3)買取条件でイニシャルオーダーを抑えた例2.什器台数から算出 1)パンスト売場の例 2)和食器売場の例CHAPTER4 バイヤーに不可欠な豊かな感性と科学的な思考とは1.バイヤーには豊かな感性が必要2.バイヤーには科学的な思考も不可欠 1)商品分類の決定は「科学」 2)データに基づいた需要の予測