パンストだけに特化している専門店はあまりないと思いますが、百貨店など大型店には婦人靴下の売場があります。本書では婦人靴下売場のパンストのMDを組み立てるときに実施することを紹介しています。ターゲットのお客様が欲しい品揃えを実現するために、どのような商品分類が良いのか、どのようなプランを作成したら良いのか、どのようなデータを収集するべきなのか、そして仕入れる型数をどのように算出するかについて学べます。パンティストッキングは対象別の「エイジ」、「グレード」、関心度別の「ブランド」、「アイテム」、「色」、「サイズ」、「素材」、「無地・柄」、用途別の「機能」などです。パンティストッキングをアイテムで分けると、「パンティストッキング」、「タイツ」になりますが、ここではパンティストッキングに絞って解説します。パンスト売場の考えられる分類の案をいくつか作ってみます。重要な分類基準は「エイジ」「グレード」「ブランド」「タイプ」「サポート強度」「付帯機能」「肌の透け具合」「光沢具合」「素材」「柄」です。タイプで分ける場合は「レギュラー、つま先スルー、オールスルー、ガードル機能付、センターシームレス、バックシーム」の6分類とします。サポート強度で分ける場合は「サポート強・サポート中・サポート弱」の3段階、 付帯機能で分ける場合は「マチの有無・つま先補強・かかと補強・幅広ウエストゴム」の4分類とします。肌の透け具合で分ける場合は「透ける・やや透ける・透けない」、光沢具合で分ける場合は「輝く・少し輝く・輝かない」の3段階とします。素材別に分ける場合は「交編・SCY・DCY・コンジュケート」の4分類と「交編・ゾッキ」の2分類の2つとします。柄別に分ける場合は」無地・柄」の2分類です。商品分類を決める際に重要な分類基準は「エイジ」「グレード」「柄」「素材」「透け具合」「サポート強度」です。商品分類はエイジを重視したA案、グレードを重視したB案、柄を重視したC案とD案の4つの商品分類を紹介します。実践MDシリーズNo. 【パンストのマーチャンダイジング】 目次抜粋CHAPTER1 パンストのMD1.ターゲットの設定2.商品構成とプライスゾーン3.商品分類の大・中・小分類の決定 A案:エイジ、グレード、柄を重視 B案:グレード、透け具合、サポート強度を重視 C案:柄、素材、透け具合を重視 D案:柄、素材、サポート強度を重視4.アイテム別型数5.関心度別型数 1)素材別サポート強度別型数 2)構成ブランドの位置づけ6.プライス別型数 1)プライス別柄別型数 2)プライス別素材別サポート強度別型数 3)ブランド別プライスと素材 4)プライス別素材別型数・プライス別素材別ブランド内訳 5)プライス別素材別サポート強度別該当ブランド7.ターゲットと品揃えの整合性 1)グレードの整合性 2)エイジの整合性 3)テイストの整合性8.キャラクター性と売場作りの整合性 1)ブランドの位置づけを決める 2)キャラクターに位置づけられると個性を出せる