婦人傘とパラソルだけに特化している専門店はあまりないと思いますが、百貨店など大型店には婦人傘の売場があります。本書では婦人傘売場のパラソルのMDを組み立てるときに実施することを紹介しています。ターゲットのお客様が欲しい品揃えを実現するために、どのような商品分類が良いのか、どのようなプランを作成したら良いのか、どのようなデータを収集するべきなのか、そして仕入れる型数をどのように算出するかについて学べます。パラソルの分類基準の候補として挙げられるのは、「用途」の「晴雨兼用・日傘」、「スタイル」の「長傘・折傘」、そして「エイジ」「グレード」「ブランド」「柄」「色」です。商品分類は用途とスタイルと柄を重視したA案、エイジとスタイルを重視したB案、用途とスタイルとエイジを重視したC案の3つを紹介します。実践MDシリーズNo.10 【パラソルのマーチャンダイジング】 目次CHAPTER1 パラソルのMD1.ターゲットの設定2.商品構成とプライスゾーン 1)長傘のプライスゾーン 2)折傘のプライスゾーン3.商品分類の大・中・小分類の決定 A案:用途、スタイル、柄を重視 B案:エイジ、スタイル、ブランドを重視 C案:用途、スタイル、エイジを重視4.アイテム別型数5.関心度別型数 1)ブランド別スタイル別売上 2)ブランド別スタイル別型数6.プライス別型数 1)プライス別重量別素材別型数 2)プライス別重量別素材別の該当ブランド7.ターゲットと品揃えの整合性 1)グレードの整合性 2)エイジの整合性 3)テイストの整合性8.キャラクター性と売場作りの整合性 1)ブランドの位置づけを決める 2)キャラクターに位置づけられると個性を出せるCHAPTER2 収集データ実例 1.売上データ収集の実例2.お客様要望カード3.その他の収集データ 1)天候のデータ 2)気温と天気で売上を予想する実例 3)仮説と検証の繰り返しが業績を向上させるCHAPTER3 型数算出のイロハ1.売上予算から算出 1)取引条件を考慮しない例 2)委託条件で消化率を考慮した3つの例 3)買取条件でイニシャルオーダーを抑えた例2.什器台数から算出 1)パンスト売場の例 2)和食器売場の例CHAPTER4 バイヤーに不可欠な豊かな感性と科学的な思考とは1.バイヤーには豊かな感性が必要2.バイヤーには科学的な思考も不可欠 1)商品分類の決定は「科学」 2)データに基づいた需要の予測